ファイナンシャルプランナー3級(以下、FP3級)は、家計や資産管理に役立つ知識を体系的に学べる資格です。初心者にも分かりやすい試験内容で、日常生活からビジネスシーンまで幅広く活用できる点が魅力です。このブログでは、資格の概要と取得するメリット、試験の仕組みや合格率、FP3級に向いている人についてご紹介します。
ファイナンシャルプランナー3級とは?
FPの試験は1級、2級、3級の3種類があり、3級は入門的な試験です。3級に合格すると、「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」を名乗れるようになります。比較的難易度は低めで、挑戦しやすい国家資格のため知識のない人でも挑戦しやすい試験です。
個人の資産形成やライフプランニングに関する基礎知識を学ぶための資格です。学科試験と実技試験の2つで構成されています。出題範囲は、保険、年金、税金、不動産、相続など幅広い分野にわたり、普段の生活に直結する知識を得られるのが特徴です。
2025年度の試験日程
FP3級の試験は、これまで年3回(5月、9月、1月)のペーパー試験で実施されていました。2024年4月からはCBT試験(ネット試験)へと移行しています。これにより、試験を通年受けれるようになりました。
試験の仕組み

FP3級には学科試験と実技試験の異なる試験があります。両方とも合格できると、FP3級の資格が取得できます。
学科試験と実技試験は同じ日に受検できます。試験範囲はほとんど同じなので、一緒に受検するのがおすすめです。学科試験は午前、実技試験は午後に行われます。
試験を実施する団体は、「金融財政事情研究会(以下きんざい)」と「日本FP協会」の2つ。学科試験の違いはないですが、実技試験の試験内容は異なるためどちらで受検するかで対策を考えましょう。
試験範囲、出題形式、試験時間、受検料
FP3級の試験は以下のように構成されています。
| 試験の種類 | 試験範囲 | 出題形式・試験時間 | 受検手数料 |
|---|---|---|---|
| 学科試験 | ①ライフプランニングと資金計画 ②リスク管理 ③金融資産運用 ④タックスプランニング ⑤不動産 ⑥相続・事業承継 | 多肢選択式 60問(90分) | 4,000円 |
| 実技試験 | 日本FP協会: 【資産設計提案業務】 ①関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング ②ファイナンシャル・プランニングのプロセス ③顧客のファイナンス状況の分析と評価 きんざい: 【個人資産相談業務】 【保険顧客資産相談業務】 ※どちらかを選択 | 多肢選択式 20問(60分) | 4,000円 |
合格基準点
FP3級試験の合格基準は、得点率60%以上です。
| 試験団体 | 学科試験 | 実技試験 |
|---|---|---|
| 日本FP協会 | 60点満点中36点以上 | 100点満点中60点以上 |
| きんざい | 60点満点中36点以上 | 50点満点中30点以上 |
受検資格
どなたでも受検可能です。
受検地
CBT試験(ネット試験)は、全国215地区にある約330の全国のCBTテストセンターで実施されています。
受検の申し込み
受検申請の手段はウェブによるネット申請のみ。
取得するメリット
- 日常生活での活用:保険や税金に関する選択がしやすくなり、将来の資産形成に役立ちます。
- 転職やキャリアアップ:金融業界や保険業界でのキャリア形成にプラスになります。資格を取得することで履歴書にも記載でき、特に金融関連職へのアピールポイントになります。
- 自己啓発:お金の知識を体系的に学べることで、自信を持って資産管理ができるようになります。家族や友人へのアドバイスにも活かせます。
合格率と試験の難易度
FP3級の合格率は、例年比較的高い水準にあります。学科試験と実技試験の両方を合格する必要がありますが、基礎的な問題が中心であるため、しっかりと勉強すれば初心者でも合格可能です。
以下に、2021年9月から2024年1月までのFP3級試験における、日本FP協会ときんざいの学科試験および実技試験の受検者数、合格者数、合格率をまとめました。
日本FP協会の合格率は学科試験、実技試験ともに80%程度で、きんざいは50%程度の値になっています。この合格率をもとに日本FP協会、きんざいどちらで受検するかを決めると良いでしょう。
| 試験実施月 | 試験団体 | 試験種別 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 2024年 4月~9月 | 日本FP協会 | 学科試験 | 35523人 | 30626人 | 86.20% |
| 実技試験 | 34898人 | 29935人 | 85.80% | ||
| きんざい | 学科試験 | 22282人 | 10613人 | 47.60% | |
| 実技試験 | 20041人 | 10668人 | 53.23% | ||
| 2023年9月 | 日本FP協会 | 学科試験 | 31,431人 | 23,505人 | 74.78% |
| 実技試験 | 31,130人 | 24,180人 | 77.67% | ||
| きんざい | 学科試験 | 22,282人 | 10,613人 | 47.63% | |
| 実技試験 | 20,041人 | 10,668人 | 53.23% | ||
| 2023年5月 | 日本FP協会 | 学科試験 | 35,568人 | 31,388人 | 88.25% |
| 実技試験 | 34,759人 | 30,182人 | 86.83% | ||
| きんざい | 学科試験 | 23,248人 | 11,117人 | 47.81% | |
| 実技試験 | 26,841人 | 14,270人 | 53.16% | ||
| 2023年1月 | 日本FP協会 | 学科試験 | 39,839人 | 33,961人 | 85.25% |
| 実技試験 | 38,633人 | 34,127人 | 88.34% | ||
| きんざい | 学科試験 | 23,175人 | 14,490人 | 62.52% | |
| 実技試験 | 25,051人 | 11,520人 | 45.98% | ||
| 2022年9月 | 日本FP協会 | 学科試験 | 34,616人 | 27,963人 | 80.78% |
| 実技試験 | 33,246人 | 28,072人 | 84.44% | ||
| きんざい | 学科試験 | 27,607人 | 14,718人 | 53.31% | |
| 実技試験 | 28,415人 | 13,154人 | 46.29% | ||
| 2022年5月 | 日本FP協会 | 学科試験 | 39,231人 | 32,707人 | 83.37% |
| 実技試験 | 38,810人 | 35,058人 | 90.33% | ||
| きんざい | 学科試験 | 23,248人 | 11,117人 | 47.81% | |
| 実技試験 | 26,841人 | 14,270人 | 53.16% | ||
| 2022年1月 | 日本FP協会 | 学科試験 | 39,495人 | 34,364人 | 87.01% |
| 実技試験 | 40,324人 | 36,595人 | 90.75% | ||
| きんざい | 学科試験 | 23,175人 | 14,490人 | 62.52% | |
| 実技試験 | 25,051人 | 11,520人 | 45.98% | ||
| 2021年9月 | 日本FP協会 | 学科試験 | 36,368人 | 30,801人 | 84.69% |
| 実技試験 | 37,414人 | 30,119人 | 80.50% | ||
| きんざい | 学科試験 | 27,607人 | 14,718人 | 53.31% | |
| 実技試験 | 28,415人 | 13,154人 | 46.29% |
※データは各団体の公開情報に基づいており、詳細なデータや最新の情報に関しては各試験機関の公式サイトをご参照ください。
※きんざいの実技試験は「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」の平均値です。
合格に必要な勉強時間
FP3級の合格に必要な総勉強時間は、一般的に30時間〜50時間程度とされています。以下の目安を参考にしてください。
- 学科試験対策:20時間〜30時間程度。基礎的な知識を網羅するために、公式テキストや参考書を使った学習が有効です。
- 実技試験対策:10時間〜20時間程度。過去問題を中心に、出題傾向を理解しながら応用力を鍛えます。
時間に余裕のある方は、1日1〜2時間のペースで計画的に学習を進めると、無理なく合格を目指せます。短期間で挑戦する場合は、重点を絞った効率的な学習が重要です。
勉強の方法
FP3級の試験は 「学科試験」 と 「実技試験」 に分かれており、両方に合格することで資格取得となります。実技試験は、学科試験に比べて情報が少なく対策が後回しになりがちですが、しっかりと準備をして確実に合格できるようにしましょう。以下では、FP3級の勉強方法に関して解説します。
1. 学習計画を立てる
FP3級の合格には、一般的に30~50時間程度の学習が必要とされています。試験までの期間を考慮し、無理のない計画を立てましょう。
<例:1か月で合格を目指す場合>
- 1週目:学科試験の基礎知識を学ぶ(1日1~2時間)
- 2週目:学科試験の過去問を解く(1日1~2時間)
- 3週目:実技試験の対策(問題集を活用)
- 4週目:模擬試験を解き、苦手分野を復習
2. 公式テキストと過去問を活用する
FP3級は、日本FP協会やきんざいが提供する公式テキストを中心に学習すると、試験範囲を効率的にカバーできます。過去問は繰り返し解き、出題傾向を把握しましょう。
3. スマホアプリや動画講座を活用する
移動時間やスキマ時間を活用して、スマホアプリやYouTubeの無料講座を視聴するのも有効です。特に、用語の暗記や重要ポイントの復習に役立ちます。
4. 実技試験対策も入念に
学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。実技試験は、「日本FP協会」と「きんざい」で異なるため、自分が受ける試験の過去問を重点的に対策しましょう。
FP3級に向いている人は?

1. お金の管理を基礎から学びたい人
FP3級は、家計管理や貯蓄、資産運用の基本を学べるため、「お金の知識を身につけたい」「節約や投資を賢く行いたい」と考える人におすすめです。
2. これから金融・保険業界で働きたい人
銀行、証券会社、保険会社などの金融業界では、FP資格を持っていると知識を活かしやすくなります。特にFP2級以上を取得すると、より専門的な仕事に役立ちます。
3. 不動産や相続の知識を身につけたい人
FP3級では、不動産や相続に関する知識も学べます。不動産購入や相続対策を考えている人にとって、有益な情報が得られるでしょう。
4. 自己啓発として勉強したい人
お金の管理は一生必要なスキルです。資格を取ることで、今後の人生設計や資産形成に役立ちます。
まとめ
ファイナンシャルプランナー3級は、初心者でも挑戦しやすく、学んだ知識を実生活に活かせる資格です。特に、家計管理や資産形成に直結する実践的なスキルを身につけることができ、将来の安心にもつながります。
試験の仕組みや範囲を理解し、効率的な勉強法を取り入れることで、合格はもちろん、人生全体の資産管理に役立つスキルが身につきます。また、公式資料や信頼できる教材を活用することで、より効果的な学習が可能です。
ぜひ、FP3級を第一歩として、お金の知識を高める挑戦を始めてみてください!


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